ルミックスGF9やGF10は本当にコンパクトで持ち運びやすく、液晶画面を持ち上げると自撮りできるなど機能も充実していて、写真を撮るのが楽しくなるカメラだと私は考えています。
ルミックスGF9/GF10には標準ズームレンズと単焦点標準レンズがそれぞれ1本づつありますから、撮影に困ることはあまりないかもしれません。
でもやはり、望遠レンズが欲しいところです。
もっと近くに寄ってみたくても離れていて小さくしか写せない。
撮りたかったものが小さくポツンしか写っていなくて、後で写真を見たとき「何を撮りたかったんだろう?」と思った。
しかしこんなことが起きてしまっているかもしれませんね。
でも大丈夫。
ルミックスGF9/GF10に搭載されている[EXテレコン]の機能を使えば、ある程度のところまで対処できるんです。
さらに2019年6月に発売された「ルミックスGF10/GF90のダブルズームレンズキット」をお持ちでしたら、望遠ズームレンズを他に購入しなくても今あるレンズで間に合わせることができます。
今回はルミックスGF9・GF10の[EXテレコン]を使った、望遠レンズがなくても望遠レンズに近い写真が撮れる方法についてご紹介していきたいと思います。
ルミックスGF9/GF10・EXテレコンとは
ルミックスGF9/GF10では[EXテレコン]という機能を使えば、望遠レンズがなくてもより被写体に近づいて写真が撮れます。
[EXテレコン]とは、イメージセンサーという撮像素子のうち中央部分の範囲のみを使って撮影する機能です。
この機能を使うと、画質をほぼ劣化させずにさらに大きく撮れるんです。
実際に使って撮った例です。
焦点距離[12mm]での撮影
まずズームレンズを[12㎜]の設定で撮った写真です。
焦点距離[32mm]での撮影
次にズームレンズ[32㎜]にして撮りました。
普通ならここまでですが、さらに[EXテレコン]ではさらに拡大して撮影できます。
[EXテレコン]を使った撮影
[EXテレコン]では1倍~1.4倍~2倍に設定して拡大撮影できます。
<1.4倍撮影の例>
32㎜×1.4倍で44.8㎜。約45㎜の望遠レンズ相当として使えます。
(フルサイズ換算では望遠レンズ90㎜相当)
<2倍撮影の例>
32㎜×2倍で64㎜。64㎜の望遠レンズ相当として使えます。
(フルサイズ換算では望遠レンズ128㎜相当)
いかがでしょう。かなり使えると思いませんか?
EXテレコンの設定方法
EXテレコンには、[テレコンバーター]と[ズーム]の2種類の設定があります。
1.[TELE CONV.(テレコンバーター)]とは→
撮影する写真全部を設定した固定倍率(1.4倍または2倍)で撮影できます。
2.[ZOOM(ズーム)]とは→
撮影する対象に応じてズームで倍率を1倍~1.4倍~2倍まで、自由に倍率を変えて撮影できます。
まず[TELE CONV.(テレコンバーター)]の設定方法です。
1.[TELE CONV.(テレコンバーター)]の使い方
液晶画面右下の[Fn]をタッチ
液晶画面右下にある[Fn]を指でタッチします。
[Fn8]・[EXテレコン]をタッチ
画面右下の[Fn8]・[EXテレコン]を指でタッチします。
写真:[TELE CONV.]をタッチ
液晶画面に表示された、写真:[TELE CONV.]を指でタッチします。
まだこれだけでは拡大されません。
画面左下の[DISP 記録画素数]をタッチ
画面左下にある[DISP 記録画素数]を指でタッチします。
[L]・[M]・[S]と表示されます。
ちなみに
- [L]にすると → 1倍
- [M]にすると → 1.4倍
- [S]にすると → 2倍
という意味です。
設定倍率・[M]または[S]をタッチ
設定したい倍率「M(1.4倍)」または「S(2倍)」を指でタッチします。
(L・M・Sの上に表示されている「4:3」などの表示は写真の縦横比を意味します)
液晶画面で拡大された画像を確認します。
[決定]をタッチ
画面を見てこの設定で良ければ、画面右下の「決定」を指でタッチします。
またM(1.4倍)から S(2倍)に変更するときも同様の方法で行います。
「EXテレコン」を使い終わったら元に設定を戻しておきましょう。
設定を戻さないと、いつまでも拡大写真ばかり撮れてしまいます。
ここまでが「EXテレコン」の「TELE CONV.(テレコンバーター)」設定方法です。
3.[ZOOM(ズーム)]の使い方
次に「ズーム」の設定方法です。
液晶画面右下の[Fn]をタッチ
液晶画面右下にある[Fn]を指でタッチします。
[Fn8]・[EXテレコン]をタッチ
画面右下の[Fn8]・[EXテレコン]を指でタッチします。
写真:[ZOOM]をタッチ
写真:「ZOOM」を指でタッチします。
次に倍率の設定です。
画面左下の[DISP 記録画素数]をタッチ
画面左下にある[DISP 記録画素数]を指でタッチします。
[L]・[M]・[S]と表示されます。
テレコンバーターと同じで、
- [L]にすると → 1倍
- [M]にすると → 1.4倍
- [S]にすると → 2倍
という意味です。
設定倍率・[M]または[S]をタッチ
設定したい倍率「M(1.4倍)」または「S(2倍)」を指でタッチします。
(L・M・Sの上に表示されている「4:3」などの表示は写真の縦横比を意味します)
液晶画面で拡大された画像を確認します。
[決定]をタッチ
画面右下の「決定」を指でタッチします。
これでカメラでズームが可能になりました。
ただしこれだけではまだ実際にズームはできません。
液晶画面の[<]をタッチ
[TW]をタッチ
[TW]がズーム設定ボタンです。ここを指でタッチします。
[ズームスライドバー]を指で動かす
表示された[ズームスライドバー]を指タッチして「ズーム」させる。
スライドバーを上に動かすと画像が大きくなります。
スライドバーを下に動かすと画像が小さくなります。
「EXテレコン」を使い終わったら必ず設定を元に戻しておきましょう。
遠くから撮影すると「EXテレコン」では不満かも?
[EXテレコン]を使うことで、1.4倍から2倍まで写真を大きく撮れます。
でも、まだ物足りなく感じるかもしれません。
例えば運動会の撮影で、どうやっても近くに寄れないときは[EXテレコン]では物足りなさを感じるかもしれません。
主役の子どもたちが小さくて、よくわからない写真になってしまうからですね。
[EXテレコン]はとっても便利ですが、場合によってはあまり効果を得られないこともあります。
そんな場合には望遠レンズが必要です。
よかったら↓この記事↓もご覧ください。
まとめ
ルミックスGF9やGF10にセットされているレンズであっても、ちょっと工夫をすることで遠くのものをより大きく拡大して撮ることができます。
今回はルミックスGF9とGF10に搭載されている[EXテレコン]の機能で、望遠レンズのような効果を得られることをご紹介してきました。
荷物をたくさん持っていけなくて、望遠レンズをあきらめざるを得ない場合もあるかもしれません。
そんなときは、[EXテレコン]をご活用ください。
ただし最大で2倍までしか拡大できないので、やはり望遠レンズのようなわけにはいかないかもしれません。
もし[EXテレコン]機能でご不満であれば望遠ズームレンズをご用意なさったほうがいいでしょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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