デジタル一眼カメラ・日常のスナップ写真は何モードで撮ればいいのか?

デジタル一眼カメラを使うようになって、私はまだ1年ちょっとしか経っていません。

ですからまだまだ分からないことが多く、毎週東京の写真教室に通って写真の知識を学んでいるところです。

特に先日の写真教室で学んだ内容は、私にとって初めて聞く話で、さらに意外なことばかりだったので大変驚きました。

驚いた内容とは、スナップ写真を撮影するときのカメラ撮影モード設定についてのことです。

これまで本とかで説明されていた撮影モードでは、上手く写真が撮れないと話していたんですね。

そして写真教室で学んだ知識があるだけも写真の腕が上がるのです。

そこで今回は、日常の中でスナップ写真を撮る場合、何モードで撮影すればいいのか、カメラの設定についてご紹介していきたいと思います。

まだ一眼カメラを全自動のプログラムモードで撮っている方には、まだよく分からない内容かもしれませんが、これからもっと写真を学んで上手になろうとお考えであれば、きっと役立つ知識となりますので、ご覧いただければ幸いです。

スナップ写真とは

スナップ写真とは、このような定義の写真のことを言います。

スナップ・ショットともいう。日常の中で、目の前の光景や出来事、人物などを一瞬のうちに素早く撮影する撮影技法、またはそうして撮られた写真のこと。撮影場所は屋内外を問わず、撮影対象も幅広いが、料理や品物などあらかじめ入念な準備をした上で撮影が行われる「ブツ撮り」や、被写体の人物に事前に同意を得て撮影される「ポートレート写真」などとは区別される。
(引用:朝日新聞出版「知恵蔵」)

スナップ写真の特徴は日常の様子の一瞬を切り取るので、同じことは繰り返し再現できない、やり直しがきかない一回限りの一発勝負の写真だということなんです。

これまでのスナップ写真の常識とは

スナップ写真を撮るときは、カメラの撮影モードを「絞り優先モード(A)」に設定して撮るというのがこれまでの常識でした。

写真のハウツー本にもそのように書いてあるし、実際その方法で撮影している方も多いです。

私自身も、ハウツー本の内容通り、絞り優先モード(A)で写真を撮っていました。

しかし、現在東京の写真教室で教わった話は、この常識と大きく違っていたのです。

森脇章彦先生の写真教室

森脇先生は私の使っている一眼ミラーレスカメラ・ルミックスのフォトスクールに参加したとき教えていただいた先生です。

最近、森脇先生が少人数で写真教室を開催しているというウワサを聞いていたので、何とか参加してみたいと思っていたところ、ついにその機会がやってきました。

ここからは、写真教室で学んだことを書いていきますね。

絞り値とは?

カメラの話をするとき、必ず出てくるのが絞り値ですよね。

絞り値を上手に使いこなすと、写真が上達すると言われています。

「絞り」とはレンズの中に入っている部品のことで、カメラに光を取り入れる量を調節するためのものです。

さらに、絞りには、焦点が合う範囲を変える働きがあります。

このホワイトボードに書かれているように、F1.7からだんだん数値を大きくしていくと、焦点の合う距離が被写体の後ろの奥のほうまで大きく広がってくるのです。

難しい言葉では「被写界深度」と言うそうです。

先程もご説明しましたが、これまでのハウツー本でのスナップ写真の説明は、「絞り優先モード(Aモード)」に設定して、絞り値を調節して焦点の合う範囲を変えましょうと教わってきました。

しかし、写真教室で学んだ内容では、絞り優先モードで撮影するとブレた写真になりやすいということなのです。

被写体が動くので写真がブレる

最近のデジタルカメラの能力はすごくて、カメラを持つ人の手の手ブレを防いで写真を撮ることができます。

しかしそれでも写真はブレてしまいます。

それは、写したいモノ=被写体が動くので、シャッタースピードが遅い場合には、その動きに合わせられずに写真がブレてしまうのです。

これを「被写体ブレ」と言います。

被写体ブレはシャッタースピードで解決できる

被写体ブレをなくすためには、シャッタースピードを短くすることで対応できます。

つまり被写体に応じて、シャッタースピードを変えるシャッタースピードモード(Sモード)を、スナップ写真のときには使う必要があるのですね。

ここが、これまでの常識と大きく違う点なのです。

シャッタースピードによる違い

先日写真教室でこのことを学んだ後、私も実験してみました。

これは仙台市内のアーケードで行われていたストリートパフォーマーの実演です。

被写体ブレしなかった例

まずこちらは、被写体ブレを起こさなかった写真です。

ジャグリングは動きがあるのでシャッタースピードが遅いと被写体ブレを起こします。

どちらの写真もシャッタースピードが1/500秒だったので、動きを止めることができました。

被写体ブレした例

さてこちらは動きが止まらなかった写真です。

こちらは、カメラのモードを絞り優先モード(A)設定していて、全体にピントを合わせるために絞り値を「F9」に設定していました。

このときカメラが自動的に選んだシャッタースピードが1/20秒でしたから、被写体の動きにシャッタースピードが追いつかず、残像しか写りませんでしたね。

さらに1/20秒だったので、私自身の手ブレも起こっていて、写真全体がブレてしまいました。

シャッタースピードの設定は?

被写体の種類でシャッタースピードは変わってきます。

1.歩く人を撮るとき

→ 1/250秒

2.走っている車を止めるとき

→ 1/250~1/500秒

3.幼稚園の子どもたちを撮るとき

→ 1/1000秒

4.中学生のリレーのバトントスを撮るとき

→ 1/2000秒

5.高校生以上のリレーのバトントスを撮るとき

→ 1/4000秒

6.鳥やハチの羽を止めて撮るとき

→ 1/10,000秒

他にもいろいろな場合が想定されるのですが、おおよそ上の例を参考に動きのイメージをつかんでおきます。

そして現地で何度か試し撮りをしてみて、シャッタースピードを変えながら撮影すればいいと思います。

まとめ

今回はデジタルカメラでスナップ写真を撮るときのカメラの撮影モードについて、私が写真教室で学んできたことをご紹介してきました。

スナップ写真は日常のほんの一瞬を切り取って撮影しますから、同じ光景は二度と写すことはできません。

そのため写真がブレてしまう原因、被写体ブレを防ぐためにも、写すモノのよってシャッタースピードを変更しながら撮影することが重要なんですね。

どれぐらいのシャッタースピードなら、止まって写せるのか、おおよその数値を頭の中に入れておいて変更できるように練習してみたらいいと思います。

さらにスナップ写真撮影のときには、絞り優先モード(A)からシャッタースピードモード(S)にモードを変更しておきましょう。

このようにちょっと工夫をしてみるだけで、写真撮影がさらに上達するようになりますよ。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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