パナソニックLUMIX GF9/GF10はミラーレスカメラの中で軽量コンパクトでありながら本格的な写真も撮れる便利なカメラです。
旅行に出かけるときには荷物がかさばらないし重たくならないし、撮影するときもコンパクトなので取り扱いは楽だし疲れません。
GF9/GF10、2本のレンズ(標準ズームレンズと標準単焦点レンズ)がセットになっていますが、望遠側のほうがちょっと物足りないなあと使い続けているうちに思うようになるはずです。
そこで今回はルミックスGF9/GF10で使いやすい望遠レンズを4本ご紹介していきたいと思います。
ルミックスGF9/GF10のおすすめ望遠レンズ
私がルミックスGF9/GF10用におススメする望遠レンズは次の4本。
やっぱりお財布と相談ですよね。ですから松竹梅で例えてみました。
こんな感じかな?
・梅コース
LUMIX G VARIO 35-100㎜(H-FS35100)
・竹コース
LUMIX G VARIO 14-140㎜(H-FSA14140)
・松コース
LUMIX G VARIO 45-200㎜(H-FS045200)
・特松コース
LUMIX G VARIO 100-300mm(H-FSA100300)
では順番に見ていきましょう。
梅コース.LUMIX G VARIO 35-100㎜(H-FS35100)
ちなみにこの望遠ズームレンズの大きさですが、ルミックスの標準25㎜の単焦点レンズとほぼ同じ大きさしかないんです。
とっても軽量コンパクトでかさばらないのがいいですね。
カメラに取り付けるとこんな感じです。
重さは約135g。
35㎜フルサイズで換算すると、70㎜ー200㎜に相当する望遠レンズです。
レンズのF値はF4ーF5.6 ですので、今はやりのボケ写真を撮るという点では期待できませんが、でもコンパクトで写りが良くて実はとても良いレンズなんです。
超高画質を追求した大型のレンズと違って、それほど高画質を求めない、単に普通に写真を撮ったり見たりするのを楽しみたいのなら、この望遠レンズはピッタリです。
レンズのズームリングを繰り出してレンズを前に伸ばすと撮影スタートです。
撮影時にはこのようにレンズが前に飛び出します。
さらに付属のレンズフードをつけるとこんな感じになります。
ほんとにコンパクトなので大げさに撮影するっていうスタイルではありません。
さらにこのレンズ、ちゃんと「手ブレ補正機構」がついているので、望遠側にしても手ぶれした写真が撮りにくいです。
カメラ本体に手振れ補正機能がついていないために、よく口コミや雑誌などでは「手ぶれ補正がない」なんて誤解されやすいんですが、それって本当に悲しいです。
実際に写真を撮ってみるとまったく問題ないんですよね。
撮影例
まずこんな場所で、キットレンズ12-32㎜の12㎜広角側で撮影した写真です。
撮影した場所から90m先に時計があります。
レンズを35㎜‐100㎜に交換して、ズームしてみましょう。
まずTELE・35㎜側です。
つぎにWIDE・100㎜側です。
いかがでしょうか。
ズームしても十分にクリアに撮影できてると思いませんか
ズームでこれぐらい拡大できれば、日常の撮影ではほぼ問題ないと考えます。
もちろん望遠レンズって、拡大写真を撮るだけではありません。
このような写真だって撮りますよね。
上の写真はこのような場所で撮ってます。
ちなみに35㎜‐100㎜の望遠ズームレンズですが、ルミックスGF10/GF90のダブルズームレンズのキットレンズです。
なので、すでにGF10/GF90ダブルズームレンズセットをお持ちの方は、次のレンズも検討してみてはどうでしょう。
竹コース.LUMIX G VARIO 14-140㎜(H-FSA14140)
このレンズ、ルミックスGF10/GF90のダブルズームレンズを一本にしたようなレンズです。
だって、広角側が14㎜、望遠側が140㎜とGFのダブルズームレンズ(12-32㎜、35ー100㎜)の両方の焦点距離をカバーしてしまうからなんです。
手に持つとこんな感じ。先ほどの梅コースのレンズ(35㎜‐100㎜
レンズを交換することなく、広角側も望遠側も両方使えてしまう優れもののレンズです。
カメラに取り付けるとこんな感じ。
レンズフードを付けるとこれぐらいの長さですね。
実はこちら、LUMIXレンズの分類では高倍率のズームレンズと呼ばれています。
レンズの重さは約265gと、GF9/GF10ボディ本体とほぼ同じ重さです。
特徴は広角側から望遠側とかなり広く使えて便利、このレンズ1本でほぼすべての撮影をカバーできてしまうため、他にレンズを持たなくてもいいんです。荷物が軽くなるメリットが大きいですね。
35㎜フルサイズの換算で、広角の28㎜から望遠の280㎜と非常に広い範囲をカバーしています。
撮影例
先ほどと同じ場所でこのレンズを使うと
広角・14㎜側では
望遠・140㎜側では
広角側はキットレンズよりも狭くなりますが、望遠側は35-100㎜よりもぐっと近くに寄れますね。
花壇の様子はこんな感じ。
背景のボケ感をぜひ見てください。
とてもとろける様な感じにキレイにボケてませんか。
凄くいいレンズなんです。
でもさらにもう少し望遠側を大きく撮りたいでしょうか?
でしたら松コースのこのレンズです。
松コース.LUMIX G VARIO 45-200㎜(H-FS045200)
手に持つとこんな感じ。
カメラに取り付けるとこんな感じ。
レンズフードを取り付けるとかなり長く感じますね。
この望遠ズームレンズは35㎜フルサイズ換算にすると、焦点距離90㎜ー400㎜です。
フルサイズのレンズなら、とてつもなく大きくて重いレンズになってしまいますが、このレンズの重さはわずか370g!
カメラボディ本体よりもすこし重いくらいですね。
中望遠の迫力あるシーンや、自然な表情の人物写真なども得意です。
また光学式手ブレ補正機構がレンズ側に入っていますから、望遠での撮影で心配な手ぶれが起こりにくいんです。
これがマイクロフォーサーズの最大のメリット。
カメラだけでなくレンズ自体もコンパクトで軽いので荷物が重くなりません。
またレンズが軽いので腕も疲れません。
撮影例
WIDE・45㎜側
TELE・200㎜側
花壇の様子はこんな感じ。
例えばこのような鉄道写真を撮りたいとき、
ホーム上で列車を撮るようなときなら、この望遠ズームレンズが一番ピッタリくるかなと考えます。
また、小学校の運動会(トラック一周200m)というシチュエーションで、トラックのすぐ外側(父母席)で撮影する場合に最適かもしれません。
トラックの奥の方では200㎜、手前に近づいてきたら45㎜という感じで撮影すると、写真内に収まるお子さんの大きさがちょどよいバランスになるはずです。
ただし、迫力ある飛行機の撮影、野鳥の撮影、月面を大きく撮影などの場合には大きく拡大できないので次にご紹介するレンズがよいでしょう。
特松コース.LUMIX G VARIO 100-300mm(H-FSA100300)
おすすめ望遠レンズの4つめは、フルサイズ換算で200㎜~600㎜にあたる超望遠ズームです。
3つ目にご紹介した「松コ-ス」望遠ズームレンズ(45㎜ー200㎜)ではまだ望遠側が足りないと考える方には、こちらのレンズはいかがでしょう。
松コースのレンズよりちょっとサイズは大きくなりますが、それでもレンズの重さはたった520g。
フルサイズの超望遠では考えられないサイズです。
マイクロフォーサーズ規格だからできるコンパクトレンズです。カメラバックだってかさばらないし重さも抑えられます。
撮影だってレンズが軽いから疲れないし、レンズの取り回しもラクです!
撮影例
現在このレンズは私の撮影シチュエーションでは使用しないため手放して持っておりません。
ただし以前の撮影したデータからご紹介しましょう。
場所:北海道、美瑛の丘・十勝岳連峰方向を撮影
<標準ズーム12-32㎜の32㎜側で撮影>
この状況で100-300㎜の望遠ズームレンズで撮影した様子です。
<100㎜側>
<300㎜側>
300㎜側はフルサイズ換算で600㎜の超望遠ですから、かなり拡大できますね。
十勝岳連峰の山頂付近に見えているのは雲ではなく噴煙です。
どうです?すごいでしょ~。
各コースの望遠レンズ・価格比較
実売価格
新品レンズの実売価格を安い順に並べました。
1位・梅コース.LUMIX G VARIO 35-100㎜(H-FS35100)
こちらのレンズは2色ありまして
- シルバーは¥31,600~
- ブラックは ¥19,500~
2位・松コース.LUMIX G VARIO 45-200㎜(H-FS045200)
- ¥37,700~
3位・特松コース.LUMIX G VARIO 100-300mm(H-FSA100300)
- ¥46,800~
4位・竹コース.LUMIX G VARIO 14-140㎜(H-FSA14140)
- ¥57,600~
(Amazonにて2020.10.19調べ)
梅コースの「35‐100㎜レンズ」が最安値です。
GF10のダブルズームレンズをお持ちでしたら、松コースの望遠レンズLUMIX G VARIO 45-200㎜(H-FS045200)がイチ押しです。
もしレンズの交換をしたくない、荷物を増やしたくないのなら竹コースの LUMIX G VARIO 14-140㎜(H-FSA14140) ですね。
ただしこのレンズは新しいバージョンのレンズを選んでください。
古いバージョンのレンズも出回っていて安いですが、古いバージョンのレンズは新しいものよりもオートフォーカスのスピードが遅いのでちょっと物足りないです。
中古レンズがおすすめ!
レンズを用意するなら新品でしょうか?それとも中古?
もし予算的に厳しいのなら中古レンズも検討してみてはいかがでしょう。
中古レンズは初期費用を抑えられ、そのぶん別の機材も購入できますね。
程度の良い中古レンズであれば、撮影には全く支障はありません。
たとえ壊してしまっても諦めがつきます。
私もたくさんレンズを購入しましたが、予算の都合上やはり中古レンズを使うことが多いです。
中古レンズの価格順に並べると
それでは中古レンズを安い価格順に並べてみましょう。
1位・梅コース.LUMIX G VARIO 35-100㎜(H-FS35100)
- シルバー\11,800~
- ブラック¥13,800~
2位・松コース.LUMIX G VARIO 45-200㎜(H-FS045200)
- \31,900~
3位・竹コース.LUMIX G VARIO 14-140㎜(H-FSA14140)
- \51,800~
4位・特松コース.LUMIX G VARIO 100-300mm(H-FSA100300)
- \55,100~
(Map Cameraにて2020.10.19調べ)
やっぱり、梅コースの「35‐100㎜レンズ」が最安値ですね。
次に松コースの「45-200㎜レンズ」が続きます。
おススメは梅レンズ、次に松レンズです。
この2本でばほぼ問題なく撮影ができるでしょう。
さらに初めから新品を購入するよりも、まず試しに中古レンズを使ってみてレンズ投資の金額を抑えることをおススメします。
レンズが気に入ったら使い続ける、気に入らないなら買取に出す、とい考え方をとっていた方が良いと考えます。
まとめ・GF9/GF10/GF90におすすめ望遠レンズは?
いかがでしたでしょうか。
ルミックスGF9/GF10/GF90におすすめ望遠レンズを4本紹介してきました。
レンズがいろいろあって悩んじゃいますよね。
でもどのレンズを選んだとしてもあなたは正解です。マイクロフォーサーズ規格レンズはとてもコンパクトで品質だって決して劣っていません。
ぜひ素敵な写真を撮影して、フルサイズの写真と引けを取らないことを確認してみてください。
ちなみに望遠レンズを使わなくても、カメラの設定を使ってズーム撮影する方法だってあります。
それはルミックスGF9/GF10/GF90の「EXテレコン」機能を使います。
「EXテレコン」については↓この記事↓をご覧ください。
ルミックスGF9・GF10|望遠レンズを買う前に!カメラ設定でも大きく撮れる
最後までご覧いただきありがとうございます。
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新品価格、安い順に並べてみました。
1位・梅コース.LUMIX G VARIO 35-100㎜(H-FS35100)シルバー
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1位・梅コース.LUMIX G VARIO 35-100㎜(H-FS35100)ブラック
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2位・松コース.LUMIX G VARIO 45-200㎜(H-FS045200)
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3位・特松コース.LUMIX G VARIO 100-300mm(H-FSA100300)
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4位・竹コース.LUMIX G VARIO 14-140㎜(H-FSA14140)
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