一眼カメラを手にしたら、一度はやってみたいと思うのが星空の撮影じゃないかなと思うのです。
私も星を眺めるのが好きで、星空の写真を見ていると自分もこんな写真が撮れないかなと、ずっと思っていたんですね。
そんな私にもおかげさまで幸運がやってきて、長い間ずっと念願だったミラーレス一眼カメラを購入できました。
しかしカメラを手にしたものの、写真の知識がないのでどうやって撮ったらいいのか、さっぱり分かりません。
そこで写真教室に参加して星空撮影の方法を学んできたのですが、初心者の私でも意外なほど簡単に写すことができたんです。
今回は私が学んだ、星空の撮影方法と、星の動き=光跡の写真の作り方についてご紹介していきたいと思います。
ちなみに私の一眼ミラーレスカメラは、ルミックスのGX8を使っていますが、ルミックスのカメラであれば、ボタンやメニューの位置が多少違っていても、設定方法は同じですのでぜひチャレンジしてみてもらいたいなと思います。
ミラーレス入門機のGF9・GF10でも撮れますし、2018年に発売されたばかりのGX7MarkⅢならもちろん十分撮れちゃいますよ。
私が撮影した星空写真
これが私が最初に写した星空写真です。
仙台市内にある錦町公園という、街の中のど真ん中の公園で撮ったので、はっきりいって星が小さく、写っていないように見えますが、ある工夫をすると全く変わってきます。
それは星空の写真を連続して撮影し、撮れた写真を合成していくのです。
星の光跡というのですが、このように出来上がりました。
初めて撮ったわりに結構上手く写ったなあと自信がついちゃいました。
ルミックスのミラーレスって私のような初心者でも案外簡単にこういう写真が撮れてしまうんですね。
星空を写す場所と、カメラの向き、カメラの設定方法を正しく行えば、誰だって私のような写真が撮れてしまいます。
ここからはカメラの設定方法をご紹介していきたいと思います。
私のカメラが使っているGX8でご説明しますが、そのほかのルミックスカメラ、GF9・GF10・GX7などの機種でもほぼ設定方法は同じになっています。
星空撮影に必要な機材
星空撮影に必要な機材です。
三脚
星空はシャッターを開きっぱなしにして撮影しますから、三脚は必ず用意しましょう。
つまりカメラの手持ちでは写真がブレてしまい、星空が写せないんですね。
三脚でカメラを固定することでブレのないきれいな写真が撮れます。
ただし特に最高の三脚を使わなくても大丈夫ですよ。
魚眼レンズ
最近の星空撮影は、周りの風景も一緒に入れて写すのが主流になんだそうです。
このとき便利に使えるのが「魚眼レンズ」です。
もし魚眼レンズがなければ、皆さんがお持ちになっているレンズでまず試してみてはどうでしょう。
それで上手くいったなら、そこで改めて「魚眼レンズ」を購入してみてもいいと思います。
星空撮影に適した場所
星空撮影をするならもちろん、街の光が少ない郊外の方がおススメです。
しかし街の中だって、よく探してみれば星空がよく見える場所もあります。
明るいうちに撮影場所を良く調べておくといいかもしれません。
私が撮影したのは仙台市内中心にある錦町公園でしたが、公園の中に光の少ない星空撮影にちょうどよい場所がありました。
星空撮影するときに注意すること
星空を撮影するときに注意しなけらばならないのが「月」です。
夜空で一番明るいのが月で、月の光の影響で明るすぎて星が見えにくくなります。
さらに半月から満月の頃は星空撮影に向いていません。
こういう時期には、月がのぼっていない時間帯を探します。
半月から三日月、新月の頃であれば、月の光が弱いので夜空に浮かんでいても星空の撮影は可能です。
月の入り、月の出を調べるには「国立天文台・暦計算室のHP」がおススメです。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/
星空撮影のときのルミックスGX8設定方法
撮影モード
星空撮影するときは、カメラはマニュアルモードで撮影します。
絞りとシャッタースピード、ISO感度
魚眼レンズ8mmを使ったときの設定値です。
- 都市部の星空撮影
絞り:F5.6 シャッタースピード:30秒 ISO感度:200
- 郊外の光の少ない場所
絞り:F3.5 シャッタースピード:30秒 ISO感度
魚眼レンズ以外のレンズを使うとき
- 郊外の光の少ない場所の絞りの値
お持ちのレンズの絞りの数値が、一番数値を低くなる設定にします。
長秒ノイズ除去の設定をOFF
長時間撮影した後、カメラが自動的に写真のノイズを除去してくれる機能がついているのですが、この機能が働いていると星空撮影を連続してできません。
そこで、この機能はOFFに切り替えます。
フォトスタイルを「風景」に設定
メニュー画面から、フォトスタイルを「風景」に切り替えます。
動作設定をOFFにする
動作設定とは、カメラの手振れ防止機能のことです。
三脚を使う撮影なので手振れが起こりませんから「OFF」に切り替えます。
インターバル撮影の設定
星の動きを撮影するときは、このインターバル撮影で撮影します。
インターバル撮影とは、決められた時間内にカメラが自動的に写真を撮ってくれて、星の動きを撮影するときに使う機能です。
撮影間隔と撮影枚数
撮影間隔は1s(1秒)に設定します。
撮影枚数が分かりにくいと思いますが、30秒で30分間撮影するときは、1800枚の設定で行います。
さらに時間を延ばしたいときは、30分1800枚単位で計算し、1時間なら3600枚、2時間なら7200枚となります。
初めて挑戦するのなら、まず30分の1800枚の設定で十分です。
ただし、現実に1800枚写真が撮れるのではなく、58枚ぐらい撮れるだけです。
セルフタイマーのセット
星空撮影をするときは、セルフタイマーを使って写真を撮るようにしましょう。
直接シャッターボタンを押すと、カメラが微妙に動いてしまい、写真がぶれてしまいます。
三脚の脚の長さは一番短く
三脚の脚の長さは一番短くします。
それはセルフタイマーを利用するのと同じで、カメラが微妙に動いてしまうのを防ぐためです。
設置する場所の都合で、どうしても三脚の脚を伸ばさなければならないときは、1段までにします。
オートフォーカスはOFF
星空撮影ではマニュアルフォーカス(MF)に切り替えます。
ここのレバーをMFに切り替えます。
暗い星空を撮影するので、オートフォーカスは上手く働きません。
そうなると焦点距離をどのようにあわせるかが問題ですね。
レンズを回すと、液晶画面に焦点位置が表示されます。
このとき液晶画面下にある、赤い棒の端に位置を合わせます。
星空の試し撮り
ここまでの設定ができたら、すぐにインターバル撮影を始めるのではなく、モニター画面を見ながら、カメラの向きを合わせみて、どのように撮れるのか試し撮りします。
カメラの向きの微調整したり、写真が暗すぎるときはISO感度を少しずつ上げてみて、再度試し撮りをつづけます。
何度かこの試し撮りをしてみて写真の明るさ調整をします。
インターバル撮影の開始
試し撮りも終わり、撮影の準備が整ったら、インターバル撮影を始めます。
画面の中の「インターバル撮影の開始」を選び、セットボタンを押します。
画面がこのように変わったら、シャッターボタンを押してください。
これでインターバル撮影が開始します。
インターバル撮影の最中は、カメラを一切触らないようにしましょう。
もし途中で撮影を中止するときは、電源スイッチをOFFにします。
インターバル撮影の終了
設定した時間分の写真を撮り終えると、液晶画面には、インターバル撮影終了が表示されます。
「動画を作成しますか」の液晶表示が出ますから「いいえ」を選びます。
これで星空の写真は撮り終えました。
星空の動きを合成する
星空の動きは、画像合成ソフトを使ってパソコン上で作成します。
画像合成ソフトは、windowsパソコンでは「SiriusComp」、Macでは「StarStaX」という無料ソフトを使います。
いずれのソフトもネット上からダウンロードできます。
こちらのソフトの使い方については、それぞれのソフトの説明をご覧になってみてください。
これらのソフトの使い方は、ここで説明するよりも、ネット上でそれぞれの調べてもらった方が早くて分かりやすいと思うので、ここでは省略させていただきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
必要な最低限の機材と、カメラの設定をすることで、星空の撮影は簡単にできます。
私でもできましたから、皆さんでも十分星空撮影を楽しむことができますよ。
なお、星の動きの合成については、この記事中では説明しませんでしたが、他のサイトで調べてみてもらった方が、ずっとわかりやすいので、そちらをご覧いただいたほうがいいと思います。
またこの記事では魚眼レンズを使用した撮影でしたが、まずは皆さんがお持ちになっているレンズで試してみてはいかがでしょうか。
「魚眼レンズ」の購入は、実際に星空撮影をやってみて、これって面白いな、やってみようかなとお考えになってからでもいいんじゃないかなと思うんです。
今回は星空の撮影方法と、星の動きの写真を作る方法についてご紹介してきました。
星空撮影は、ルミックスミラーレスの入門機GF9・GF10でも撮れますし、2018年に発売されたばかりのGX7MarkⅢだったらもう絶対やってみる価値があると思いますよ。
簡単ですのでぜひ挑戦してみてくださいね~。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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