ルミックスGF10の使い方・画像横縦比・アスペクト比って何?

ミラーレスカメラのルミックスGF10は一眼カメラの入門機といわれていて、誰でも楽しく写真を撮ることができるスグレモノです。

初めて一眼カメラを手にした人にとってみて、他の多くのカメラの場合ではカメラの専門知識がないために、カメラの設定などが全然わからず、全く手に負えなかったという経験をしている人もいるんじゃないかなと思うのです。

私自身もフイルムカメラ時代に一眼カメラを購入して失敗した経験があります。

でも、ルミックスGF10だと、一眼カメラの初心者でも簡単に撮れる機能がついていて、カメラにお任せのモードでも安心して写真を撮れるようになります。

スマホやコンパクトカメラではできない写真が撮れるようになるので、写真を撮るのが楽しくなってきて、そういう意味では、ルミックスGF10はミラーレス一眼カメラのなかでおススメの機種だといえるでしょう。

さてここで問題となるのが、写真展や写真雑誌で素敵な写真を見たり、自分で写真をいろいろと撮っているうちに、素敵な写真やカッコイイ写真を撮ってみたいと思うようになったときです。

こんなとき困るのが、カメラ任せの全自動の撮影しか知らないので、カメラのどの部分を動かせばいいのか分からないことです。

例えば写真の基本的な部分、画像の横縦比(アスペクト比)について、どれを選べばいいのか分かりませんよね。

そこで今回は、写真の基本である、画像の横縦比(アスペクト比)についてご説明していきたいと思います。

ルミックスGF10の場合、画像の横縦比は4種類ある

メーカーによっては画像の横縦比のことをアスペクト比なんて言い方をする場合もありますが、ルミックスでは「横縦比」と言っています。

ルミックスGF10の場合、設定できる画像の横縦比は全部で4種類あります。

[4:3][3:2][16:9][1:1]です。

4:3の横縦比

この画像の形は、昔のアナログテレビの画面の形と同じ比率です。

ルミックスGF10を購入したときは「4:3」の設定になっています。

まだ使い始めの人は、おそらくカメラの設定が「4:3」のままじゃないでしょうか。

3:2の横縦比

この画像の形は、フイルムカメラの横縦比をそのまま引き継いでいます。

(引用:写真AC)

写真をプリントしたり、大きく引き伸ばして使う場合にはこちらがいいでしょう。

16:9の横縦比

現在のデジタルテレビのモニター画面の横縦比と同じ形をしています。

(引用:写真AC)

カメラで写した写真をテレビで見るときには向いている形です。

またスマホの画面サイズも[16:9]が主流です。

1:1の横縦比

この横縦比は、インスタグラムでおなじみの形です。

(引用:写真AC)

このサイズで撮っておけば、そのままインスタに投稿できるので便利ですね。

さて、ルミックスGF10にはこの4種類の横縦比がありますが、本格的な写真を撮るにはどれを選んだらいいのでしょう?

自分で好きな形ならばどれを選んでもいいのですが、本格的に写真を撮ってみたいと思うのなら、ぜひ[3:2]の横縦比を選んでもらいたいのです。

画像3:2は黄金比に近い

(引用:写真AC)

タテ[1]に対してヨコ[1.618]の長方形の形が、人間の目で見たとき最もバランスが良くて安定していると言われています。

これを黄金比といいます。

画像比を表すときは[ヨコ・タテ比]と言っていますから、入れ替えて表すと[1.618:1]のいい方になりますね。

この黄金比のヨコ・タテの比率を比較が分かりやすくなるように2倍しますと、

[3.236:2]になります。

ほぼ[3:2]の比率に近づきますですね。

つまりこの写真の比率の形が一番安定していて見やすいということです。

さらに、これまでフイルムカメラの時代から「3:2」の比率で写真のプリントもされてきた歴史もあるし、プリンターで写真を引き伸ばして印刷するとき、紙のサイズ[A4版]とか[A3版]とかも[3:2]の比率に近い形をしています。

ですから、[3:2]に合わせて写真を撮った方が後のことを考えたときに都合がいいんです。

日の丸構図から抜け出すためにも[3:2]の横縦比にしたほうがいい

 

日の丸構図というのは、「日の丸」と同じように、自分の写したい主題を写真の中心に持ってくることをいいます。

いわゆる写真の初心者がやってしまう、よくある写真の撮り方なんです。

しかし日の丸構図は写真のプロやベテランからすると、あまりよくない構図だと言われています。

つまりワンパターンとか、ありきたりとか、変化がないとかって言われてしまうのですね。

ですから写真教室に行くと、「日の丸構図」ではなく、写したい主題を中心から左右上下に動かして写真を撮りましょうと教わるのです。

実際に日の丸構図で写真を撮るとこんな感じですね。

同じ主題をもとに、それぞれの横縦比でどのように見えるのか比較してみましょう。

画像4:3の横縦比

画像3:2の横縦比

画像16:9の横縦比

画像1:1の横縦比

いずれの写真も主題に集中しすぎて、写真が単調に見えないでしょうか。

特に[1:1]は正方形ですし、[4:3]も正方形に近い形をしているので、自分が撮りたい主題をつい中心にしがちになるのです。

左右の余白が少ない場合、人間の心理は主題を真ん中に寄せようとしてしまうのですね。

ところが[3:2]と[16:9]の形は違います。

特に[3:2]横縦比を使った時には、主題を中心から外せると思いませんか。

左右に余白ができるので、「主題をちょっとずらして撮ってみようかな」というふうに考えられるようになります。

例えばこのようにすると写真の雰囲気が変わってきますよね。

先程のマスコット像が中心の写真では、どこの場所で写したのかよく分かりませんでしたが、後ろのスタジアムを入れて写真を撮ると、この写真はベガルタ仙台のホームスタジアム「ユアテックスタジアム仙台」だということが分かりますね。

写真は自分だけが見るのではなく他の人に見せたりもするので、他の人が見ても分かる写真にすることが大事だと思います。

そのためには画像の横縦比[3:2]を使って「日の丸構図」を抜け出すことが大切です。

また写真の世界では主流の[3:2]を使うことで、本格的な写真も撮れるようになってきます。

ルミックスGF10で横縦比を[3:2]に変更する方法

ルミックスGF10の横縦比の変更方法です。

1.カメラ背面にあるこの「Q MENU」ボタンを押す

2.横縦比の設定項目を画面で押す

3.画面で[4:3L]から[3:2L]の項目を押し[決定]を押す

これで画像の横縦比が[3:2]に変更されました。

なお、液晶画面には、同じ[3:2]の中に[L][M][S]の3種類あるのがお分かりでしょうか。

これは写した写真のデータをどのサイズで保存するかということです。

[L]が一番大きいサイズで、あとで大きく引き伸ばすとか必要な部分を切り取って使うという場合に向いています。

[M]は中ぐらいのサイズです。

[S]はスマホだけでしか見ないとか、写真を拡大しないというときには向いています。

一般的には[L]で写真を撮っておいた方が後で写真を加工するときに使い勝手が良いので「3:2L」を選んでおきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

カメラの仕組みもいろいろと学んでいけば、写真がより上手に撮れるようになるし、そうなるとさらに写真を撮るのが楽しくなってきます。

今回は画像の横縦比についていろいろご紹介してきましたが、できればカメラの購入時のままにしておくのではなく、写真の世界で主流となっている[3:2]の比率に設定を変えた方が、写真の構図というのを考える上でもいいし、この3:2の横縦比にすることで写真を撮るのが上手になってきますよ。

最後までご覧いただきましてありがとございました。

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