一眼カメラをはじめて手にしたとき、うれしくていろんな写真を撮ってみたくなるんじゃないでしょうか。
私自身もうれしくて、いろいろなところに出かけては写真をたくさん撮ってきました。
しかしたくさん撮ってみたものの、ちっとも納得のいかない、つまらない写真ばかりを量産してしまうのです。
どうしてかというと、写真を撮るときに「構図」という、写真の中にどのように写したいのか、その配置を考えていなかったんですね。
私は目の前に見えている情景をなんとなく思いつくまま撮っていると、写真がただの記録になってしまいます。
そこでお恥ずかしながら、ようやく「写真の構図」に意識がいくようになってきたんですね。
一眼カメラを手にしたのですから当然、芸術的な写真だって撮りたいと思うものです。
そこで今回は、カッコイイと思わせる写真を撮るために、写真構図を意識しようということで、構図の中でよく使われる「放射線構図」についてご紹介していきたいと思います。
放射線構図とは
「放射線構図」とは写真の画面内の1点から、複数の線が放射状に広がって伸びていくのが特徴です。
この構図を使うと、広がりや開放感や奥行き、放射線状に沿った動きとかスピード感、迫力を画面上で表現できるんです。
インパクトのある見た目なので、カッコイイと思わせる写真が撮れますよ。
実際に放射線構図で撮った写真の例
仙台中心部、国分町の稲荷小路で撮った写真です。
ここは大通りから一本隣りにある通りで、どこまでもまっすぐに道が続いているのが特徴です。
この通りの雰囲気を表現したくてこの写真を撮ってみました。
このように放射線の広がりがあることで、通りの奥行きを感じますね。
放射線構図を作るときのポイント
放射線構図を作るときに、カッコよく見せるポイントがあります。
放射線に広がった先を写真のカドに入るように写すことなんです。
特に写真下に道路を入れる時には、出来る限り道のラインを写真のカドに入れてみてください。
たったこれだけのことで、写真に安定感が生まれて見栄えが良くなります。
他にもいくつか放射線構図の写真を見てみましょう。
今度は左右対象左右対称でない放射線構図の例です。
左右対称でない放射線構図
この写真も放射線構図で撮りましたが、先程と違って左右対象ではありません。
放射線構図でも、いつも必ず左右対称にしなければならないことではなく、そのときの情景によって左右に動いてみることをオススメします。
この場合も、写真下の道のラインは写真のカドに合わせるように意識してみるといいですね。
放射線構図にこだわりすぎない
「放射線構図にこだわりすぎない」なんて言ったら、さんざん放射線構図のことを言っておきながら、何だと思うかもしれませんね。
でも放射線構図を応用しながらも、その場の情景に合わせて撮ってみてもいいと思うのです。
例えば道のラインを写真のカドに無理に合わせなくても全然いいんです。
写真は写す人の感性の現れですから、どのような写真になってもそれはそれで味わいがあります。
あまり構図にばかり意識が向いてしまった公式通りの写真では面白くないですよね。
つまり写真の中で自分が何を表現したいのか、それが出てこなくなってしまうと思うのです。
モノクロ写真のススメ
最近ちょっとモノクロ写真に興味があるせいか、ご紹介する写真がモノクロ写真ばかりになってしまいました。
モノクロ写真は空がどんよりしていて光が強くない日にこそ向いています。
カラーの写真では色がはっきり出なくて写真がぼんやりしてしまうのですが、モノクロ写真にすると、モノの質感が逆にくっきりと浮かび上がってくるのです。
私自身も、カメラのファインダーをのぞいていて驚くことがしょちゅうあります。
もしよかったら「モノクロ写真」にもチャレンジすることをオススメしますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ちょっとカッコイイなと思わせる写真を撮りたいなと思っているのなら、写真の構図について意識してみるといいですよ。
今回は写真構図の中で「放射線構図」についてご紹介してきました。
また終わりのほうで、雨の日で色がはっきり出ないときは、モノクロ写真で撮ってみても楽しいということもお伝えしました。
いろんなことを意識しながら写真を撮るのって、最初は頭が混乱することもあるけど、慣れてくると自然とできるようになってきて、さらに写真が楽しくなってきますよ。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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