ルミックスGF10がとても使いやすいなと思う点は、とても小さくて持ち運びしやすいことですね。
一眼カメラなのにまるでコンパクトカメラぐらいのサイズしかなく、カバンにポンと入れておいても全然じゃまになりません。
さらにカメラの電源を入れるとカメラがすぐに起動するので、写真がぱっと写せてシャッターチャンスを逃さないのもスゴイんですよ。
またコンパクトさのおかげで、カメラを構えていても、写している相手に写真に撮られているという意識を持たせない、相手に威圧感を感じさせないというメリットもあるんです。
ですのでルミックスGF10ってとっても重宝なカメラなんですよ。
さて私がGF10でいろいろな写真を撮ってみていつも思うことがあります。
それは「写真にどのようなモノを写すのか」ということなのです。
私の通っている写真教室の先生はこのように話しています。
「写真は引き算だよ」
そこで今回はこの写真は引き算とはどのようなことなのかについて、ご説明していきたいと思います。
幸せのパンケーキに行ってきた
先日仙台市内の「フォーラス」内にある「幸せのパンケーキ」に行ってきました。
以前からこのお店のウワサを友人に聞いていて行ってみたいと思っていたのです。
この「幸せのパンケーキ」、調べてみたら仙台から沖縄まで出店しているといいます。
2018年5月時点で全国に22店もあるという事実に驚きです。
店内には完全に女子だけしかいません。
50代の男がひとりで入るなんてかなり恥ずかしく思いますよね。
でも「一体どのようなパンケーキなんだろう?」という好奇心のほうが強かったのです。
季節のフレッシュフルーツパンケーキ
手渡されたメニューにはたくさんの種類のパンケーキがあります。
頭の中がぐるぐる回って、ついでに目も回ってきてすごく迷いました。
そんなと他のテーブルに運ばれてきたパンケーキに目がクギ付けになったんですね。
それがこちらです。
「季節のフレッシュフルーツパンケーキ」
これを見てすぐさまお店の方に「あれと同じのをください!」注文しちゃったんです。
パンケーキが焼き上がるまで十数分、お店の中にただよう甘〜い香りだけでも幸せな気持ちになっていました。
焼きたてホヤホヤの「季節のフレッシュフルーツパンケーキ」、
フルーツがたっぷり、なめらかなホイップクリーム、厚みのあるパンケーキ。
見た目もとっても鮮やかでキレイですね。
フルーツたっぷりな見た目もビックリでしたが、一番驚いたのがパンケーキがとてもふわふわしていたことです。
ふつうパンケーキというとケーキ自体が薄くてお餅のような食感なのですが、このパンケーキは厚みがたっぷりとあって、さらにやわらかくふわふわで、さらに口の中に入れるとトロリと溶けるような感覚なのです。
またパンケーキをナイフで切ったとき、ふつうなら切り口から見ると空気が膨らんだ丸い粒が大小見えるのですが、このパンケーキはスポンジのように小さい丸い粒がぎっしりと詰まっていて、そのおかげでこのパンケーキがとてもふわふわしているんだな〜と実感しました。
こんな美味しいパンケーキを見たら誰でも写真に撮っておきたいと思いますよね。
そこでこのパンケーキの写真を撮てみました。
さあではここから写真は引き算ということを考えてみましょう。
私の最初に撮った写真は、普段よく撮るパターンの写真ですね。
食べ物すべてが写真の中に入るように上から全体を写す方法です。
ここでちょっとひと工夫してみましょう。
写真は引き算・もっと近づく
写したいもの全体をもらさず写すのは決して悪いことではありませんが、ここでちょっとプラスして考えてみたいのが、引き算をしてみるということです。
写真は引き算とは、写真の中から余分なものを外してみるということですね。
まず真上から撮っているので、せっかく美味しく盛り付けているフルーツに立体感が感じられません。
さらにできたてホヤホヤのパンケーキなのですが、遠くから撮影しているのでみずみずしさが感じられないんですね。
そこでそこで、写す角度をもっと下に下げて、お皿全体を写すのではなく、もっとパンケーキを拡大して撮ってみました。
いかがでしょうか。
先ほどの写真よりもフルーツの盛り上がり感やパンケーキの出来たて感が感じられるようになったと思います。
食べ物の写真を撮るときは、写真の枠からはみ出すように「Cの字」にした方が美味しそうに見えると言われています。
さらに光も肝心です。
食べ物は左側の斜め前方から光が照らされると、食べ物が美味しく写るなるそうです。
パンケーキを焼く様子も引き算で
パンケーキを焼く様子の写真です。
お店の方の了解をもらって撮影しました。
撮影したときにはよく考えたつもりでしたが、後で見返してみると写真の中にいろいろなものが写ってゴチャゴチャした感じですよね。
私はふわっとしたパンケーキが並んでいる様子と、それを焼いているお店の人を撮りたかったのですが、特に背後にある様々な道具や証明の光に目が行ってしまって、肝心の主役が小さく見えてしまいます。
私の写真の先生がよく話しています。
「素人の写真はいろんなものを欲張って入れてしまう傾向があります。ですから、写真が散漫になってしまって何を表現したいのかよくわからないんですね」
そこでこちらの写真はトリミング(切り抜き)で写真の主役部分を拡大してみました。
このようにもう少し近づいてみれば、より写真が分かりやすくなりますね。
後からの写真の編集で手直しするのも一つの手ですが、やはりその場で思い通りにたった一回で撮れればかっこいいなあと思うんです。
写真の中から、無駄なモノをどんどん減らしていくと、写真の中で表現したいモノがはっきりしてきますね。
「この前パンケーキを食べてきました」の記録写真だから悪いと言っているのではありません。
ただ、そこにちょっと少しひと工夫してみると写真が引き立ってくるんですね。
さらに、後で写真を見返したときの自分の思いがよみがえってくるんです。
「写真の枠の中にふわふわのパンケーキとそれを焼いているお店の人のふわっとした雰囲気を、こんな角度から撮るとそれが伝わるだろうか」
「あまりたくさんのモノを入れ込んでしまったら絵が散漫になってしまうから、もう少し近づいて主役を大きくしたほうがいいかな」
「どのタイミングでシャッターを切ったら一番主役が引き立つのかな」
「ああ、あのパンケーキ本当に甘くて美味しかったなあ」
後で写真を見返してみたとき、そういえばあのときこんなことを考えていたなあと、その時の楽しい記憶が鮮やかに思い出せるんじゃないかなと思うのです。
まとめ
今回は私がルミックスGF10で撮影した下手な写真で大変申し訳なかったのですが、そんな写真だからこそ下手から上手になるためのステキな写真の撮り方について考えてみました。
写真を撮るときにはまずこのことを頭の片隅にいつも置いておくことかもしれません。
それは自分が感じるものにグーッと近づくこと、写真の中に余分なものをいれないことですね。
後で写真を見返したとき、その時の記憶が鮮やかによみがえってきたら楽しいですよね。
今回は写真は「写真は引き算」とはどのようなことなのかについて、私なりの思いをご説明してきました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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