誰でもスマホで写真が撮れるようになったのと、写真アプリについているフィルター機能が優秀なので、ステキな写真に加工するのが本当に簡単になりました。
インスタグラムに投稿されている写真はどれもステキなものばかりで、本当にレベルが高いといつも思っています。
このようにスマホカメラの写真レベルが上がってくると、一眼カメラはもうダメなのかと思われるかもしれませんが、決してそんなことはないと思っています。
それはスマホカメラが一眼カメラにかなわない写真もあるからなんですね。
たとえば、モノクロ写真。
モノクロ写真はすべて自動で撮るスマホカメラと違い、カメラをより細かく設定して自分の狙った通りの写真に仕上げることができるんです。
今回はモノクロ写真とカラー写真を見比べてみてほしいのと、モノクロ写真の良さをご紹介していきたいと思います。
「カラー写真」と「モノクロ写真」の比較
私は先日、勾当台公園で開催された「旧車の展示イベント」に行ってきました。
その中で実際に撮ってきた写真から、「カラー写真」と「モノクロ写真」を比較してみて、写真の雰囲気を比較してみましょう。
日産スカイラインGT-R
日産スカイラインGT-Rはこのボディが箱型のスタイルをしていることから「ハコスカ」と呼ばれています。
ボンネットを開けていたので、エンジンを撮ってみました。
<カラー写真>
もう40年以上前の車ですが、エンジンがとてもきれいに整備されていてビックリでした。
<モノクロ写真>
モノクロ写真にすると、エンジンの金属の質感が浮き上がってきて、スゴくカッコいいんですよ〜。
並んでいたもう一台のスカイラインGTRのエンジンも写したのでご覧ください。
<カラー写真>
このエンジン、先程のよりもさらにキレイなんです。
エンジン自体は古い仕組みなので、現在の車のエンジンとは違っているのですが、まるで新車のように見えました。
<モノクロ写真>
モノクロ写真だと古さが感じられませんね。金属の質感がすごく主張してくるんです。
MG-TG-Midget
こちらはMG-TG-Midgetという車で1953年製、イギリスで作られました。
この車のタイヤホイールが、自転車のようなスポーク式でカッコよかったんですね。
そこで、このタイヤホイールをモノクロ写真で撮ってみました。
<モノクロ写真>
モノクロ写真って、車のホイールのようなクロムメッキでツヤツヤした感じは、とてもきれいに撮れるんです。
現地で写真を確認したときには、それほどでもないかなと思ったのですが、後日パソコンの大きな画面で見返してみたら、ホイールのメッキの質感が素晴らしくて、とてもカッコよい出来上がりでした。
ロールスロイス
ロールスロイスです。こちらの車もかなり古くて、歴史を感じさせますね。
しかし、手入れはとても行き届いていて、ボディはピカピカで全く古くさくありません。
ロールスロイスのボンネットの先頭についているマスコットを撮ってみました。
<カラー写真>
ロールスロイスのマスコット、正式には「スピリット・オブ・エクスタシー(The spirit of Ecstasy)」というそうです。
さらに一般には「フライング・レディ」とも呼ぶようです。
マスコットはロールスロイスのステータスを表す重要なアイテムです。
<モノクロ写真>
モノクロにすると、マスコットの金色はなくなりましたが、マスコット自体の細かい造形が浮かびあがってきました。
また、マスコット下の「ROLLS ROYCE」のプレートとボンネットのシルバー部分が実にカッコよく写っています。
アルピーヌ(ALPINE)
アルピーヌのA106ミッレ・ミリアという車だそうです。
この車の後ろから見た時のスタイルが美しいと感じました。
<カラー写真>
写真が下手で二枚の写真で、すでに赤色の違いがありますね。
まあそれは置いといて、この車のボディですが、美しい曲線だと思いませんか?
イマドキこのような形をした車はどこにも見かけませんね。
これをモノクロ写真にしてみました。
<モノクロ写真>
まるで車の雑誌に出てくるような雰囲気になりました。
周りに人がいたので、それが写り込んでしまったのが残念ですが、モノクロ写真にすると、写真を見る人の意識が車の造形に集中するので、さらに車の美しさを感じれるのかもしれませんね
自分でもビックリしました。
モノクロ写真にはフィルター効果を使うと効果的
さて「アルピーヌA109・ミッレ・ミリア」のボディの深い黒色ですが、モノクロ写真の設定にすれば簡単にできるのかと思われるのかもしれませんが、ちょっとコツがいるのです。
モノクロ写真を撮る場合には、フィルター効果が重要です。
フィルター効果で写真の雰囲気が大きく変わってくるのです。
先程の写真は「緑フィルター」を使うことで、車の赤色が「濃い黒」に変化しました。
例えばここで、フィルター効果に「赤フィルター」を使うと、車の色が全く変わってしまうのです。
フィルター効果を赤にすると車の色がグレーになりました。
これだけ雰囲気が変わるんですね。
私が思うに、フィルター効果を緑にしたほうが車のボディデザインが美しく見えるんじゃないかと思います。
写真教室の先生は、モノクロ写真は明暗をハッキリつけること、グレーが多すぎると見る人にとっては印象がうすくなり、眠い写真になってしまうと話していました。
フィルター効果はカメラの設定で行う
フィルター効果はカメラの設定で行います。
赤色をモノクロ写真で強調するには「緑フィルター」を使います。
カラーサークルの反対色を使うとその色を強調できると、写真教室の先生は話していました。
(引用:http://colorsupplyyy.com/app/)
カメラの設定方法ですが、ここでは私が使っている「ルミックスGX8」でご説明します。
ルミックスのほかの機種でも操作方法はほぼ同じですので、参考にしてみてください。
1.カメラ背面のMENUボタンを押し、フォトスタイルを選んで「モノクローム」にする
2.カメラ背面の十字キーの下↓ボタンを押して「フィルター効果」を選ぶ。
何も設定していなければ「OFF」になっています。
3.十字の←・→ボタンを押してフィルターの色を選ぶ
なお、フィルターの色には、「緑」・「赤」・「オレンジ」・「黄色」の4色あります。
4.十字ボタンの中央「SET」ボタンを押して決定する
この設定をすればモノクロ写真のバリエーションがふえて、自分の思い通りの写真が撮影できるようになりますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最近はインスタとかで、キレイなカラー写真が数多く投稿されていて、カラー写真がもてはやされています。
しかし、こういう時だからこそ、ぜひモノクロ写真に注目してみてもらいたいなと思っています。
今回は、モノクロ写真にすると雰囲気が変わることを実例をあげてご紹介してきました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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