風景や花火、鉄道の写真を撮るときに「三脚」を使うと撮影の幅がひろがります。
ルミックスGF9やGF10はコンパクトカメラみたいに小さいのですが、実はとても写りが良くて、三脚を使った本格的な撮影だってできてしまうのです。
もちろん花火の撮影だってキレイに撮れますよ!
上の写真はルミックスGF9で撮影しました。
しかし三脚をなんとなく使っていると、写真が上手く撮れないのも事実なんです。
撮りにくかったり、カメラを固定したはずが写真がブレてしまったり、写真が傾いてしまったりと、三脚を使ったときのお悩みがあるのではないでしょうか。
ですから三脚を使いこなすのは難しいと思っている方も多いと思うのです。
しかし大丈夫です。
三脚での撮影は、いくつかのポイントをおさえておけば上手く撮れるようになるんです。
今回は、ルミックスGF9やGF10を使って、カメラをどのように三脚を乗せて使えばいいのかについてご紹介していきたいと思います。
ルミックスGF9とGF10、ほぼ同じ性能のカメラ
今回三脚の紹介の中で使っているカメラは、ルミックスGF9とGF10です。
GF9の方が前に出たカメラで、GF10は約1年後に発売されました。
どちらも外観上ほぼ違いが分からないくらいそっくりです。
内部の機能では新しいGF10のほうもちろん進化していますが、日常の撮影ではルミックスGF9でも十分じゃないかなと私は思っています。
両方を実際に使ってみての私の感想ですよ。
ルミックスGF9とGF10に合う三脚とは?
ルミックスGF9とGF10はとてもコンパクトなので、重たい交換レンズを使わないのなら、大きな三脚でなくても大丈夫だと思っています。
旅行先にも持っていけるコンパクトなトラベル三脚はいかがでしょうか。
軽くてコンパクトな三脚を選べば、旅行先にも手軽に持ち出せるので、ステキな風景などをバッチリ撮れるかもしれませんね。
シルイのトラベル三脚
私が持っている三脚のなかで使いやすいのが、シルイという三脚メーカーのトラベル三脚でした。
このトラベル三脚の最大のメリットは軽くて小さいことです。
以前このトラベル三脚の記事を書いています。
記事はこちら↓
http://photolife-site.net/mirrorless-lumix-tripod00/
それでは三脚の立て方と使い方についてご説明しますね。
まず三脚の立て方からいきましょう。
1.三脚の脚は太い方から伸ばす
三脚の脚を伸ばすときは太い方から伸ばしましょう。
カメラがグラグラしないために三脚を使うのですが、三脚自体の立て方が悪いとグラグラしてしまいます。
特に三脚の脚が細すぎると脚がゆがんだり、たわんだりしてグラグラしてしまいます。
(こちらは三脚の細い方)
そこで、三脚の脚は細い方から伸ばすのではなく、太い方から伸ばします。
(こちらは三脚の太い方)
2.センターポールは下げておく
三脚の中心から伸びているセンターポールは下げておいたほうがいいです。
三脚の中心にはカメラの高さを調整する「センターポール」という棒があって、それを上下させるためにエレベーターがついています。
三脚の3つの脚の中心部から1本伸びているコレですね。
(センターポールは三脚の真ん中か上にらまっすぐに伸びている棒です)
三脚を立てる状況にもよるのですが、このセンターポールはできるだけ下げておきたいですね。
なぜなら3本の脚がつながった中心部分が一番安定しているからなんです。
さらに上に伸ばしてしまうと、カメラが揺れやすくなります。
今回説明に使っているトラベル三脚では、センターポールを下げられない構造になっていますが、センターポール自体を取り外すことができます。
(センターポールはねじ込み式なので取り外せます)
ポールを外して、ポールについていた三脚固定用のネジを三脚自体にねじ込むと、自由雲台が取り付けられます。
3.水平をとる
三脚は必ず水平を取ってから使いましょう。
三脚の脚を広げたなら、次に撮影したい場所に固定させます。
そして三脚自体が水平に立つように、三脚の脚の長さを調整します。
ちなみにこのトラベル三脚の自由雲台には、水準器がついていません。
そこでカメラについている水準器で水平をとります。
ルミックスGF9とGF10には水準器が装備されています。
カメラの背面にある「DISP.」ボタンを何度か押すと液晶画面に水準器が表示されます。
カメラの水準器は背面液晶の中心に「横線」で表示されます。
水平になっていれば「緑色」に表示されます。
水平でなければ「黄色」に表示されます。
この表示を見ながら三脚が水平になるよう調整します。
4.自由雲台の切り欠きを自分側に向ける
自由雲台の切り欠き部分を自分の方向に向けましょう。
自由雲台には次のような切り欠きがあります。
この切り欠きを自分側に向けましょう。
この切欠きが自分の方向に向いていないとカメラを上方向に向けられません。
特に花火を撮影するときには、カメラを上に向けることが多いです。
ですから、自由雲台の切り欠きを自分側に向けるようにしましょう。
5.L型ブラケットを用意する
L型ブラケットを用意しておきましょう。
L型ブラケットというのは、こういうモノです。
L型ブラケットを使うと、簡単にカメラを横位置から縦位置に変更できます。
L型ブラケットがないと、横位置から縦位置に変えるときにはこの写真のようにするしかありません。
しかし雲台の位置を変えるこの方法では、水平をもう一度取り直す必要があるんです。
再び水平を取るのは結構時間がかかりますよね。
撮影している途中にこの作業をしていたら、焦ってしまって思うようにできないことが多いんですよ。
さらにこんなときに限って、最高のシャッターチャンスを逃してしまうことも多いんです。
ですから雲台に取り付ける前に、このようにL型ブラケットをカメラに取り付けておいたほうがいいんですよ。
雲台自体の水平は変わっていませんから、カメラを縦位置に取り付けたとしても、カメラの水平はちゃんと取れているんですね。
(カメラが横位置の状態)
(雲台から簡単に外してカメラを縦位置に変更できる)
これなら、みすみすシャッターチャンスを逃すこともなくなりますね。
まとめ・ルミックスGF9・GF10で三脚を使ってみる・三脚のセット方法
いかがでしたでしょうか。
ルミックスGF9もGF10も、どちらもコンパクトで写りがキレイなので、三脚を使うとより本格的な写真が撮れます。
ただ三脚の立て方や使い方を知らないままだと、せっかく三脚を使ったとしても良い写真が撮れないんですね。
そこで今回は三脚の立て方や使い方についてご紹介してきました。
さらに三脚を使うときには「L型ブラケット」というパーツを用意しておくとカメラを横位置から縦位置に変えるときにとても便利です。
L型ブラケットは汎用品であれば1千円ぐらいととても安く購入できます。
こんなに安いパーツなのですが、カメラの位置を簡単に変えられるので上手に使いこな
せばステキな写真がたくさん撮れますよ。
三脚をいろいろな場所に持ち出してみて、写真を撮ってみましょう。
その写真の中からステキな写真が撮れるといいですね。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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